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- 2002年3月16日、仏向町高台。
- 道ばたなど、日当たりのよいところで見られるオドリコソウの仲間。ランを思わせるほど可憐で美しい花を咲かせている。
- 2枚の葉が茎をとりまくようにつく形が、仏像の台座の蓮華座に見えることからついた名前。春の七草(注:下記)のホトケノザはキク科のコオニタビラコ。
- 本州、四国、九州、沖縄。畑、道ばた、空き地など。
- 草丈10~25cm。茎は根際で何本も分かれ、群がって立つ。葉は対生し、長さ1~2cmの扇状、上部では柄がなく段状に茎を抱くようにつく。
- 花期3~6月。花の長さ2cm内外。節毎に唇形花を輪生する。下唇(かしん)には目を引く美しい模様が描かれていて、空中を飛ぶハチへの標識になっている。またハチが着陸しやすいように下唇は少し広くなっている。花は細長くなっていて、ハチが蜜を求めて花の中を進んでいくと上唇(じょうしん)の下に隠れていた雄しべが下がってハチの背中に花粉をつける。ハチが少なくなる夏には葉の付け根に閉鎖花を着ける。
- 近似種:オドリコソウと帰化植物のヒメオドリコソウなど。
- 注:せり なづな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草(左大臣・四辻義成)