ヒトリシズカ  Chloranthus japonicus Chloranthus : センリョウ属、Chloranthus(クロランサス)はギリシャ語の「chloros(黄緑)+ anthos(花)」が語源。
japonicus   : 日本の /センリョウ科/多年草/別名 ヨシノシズカ、マユハキソウ
 2008年4月6日、星川2丁目
 響きの良い名前だ。2006年トリノ・オリンピックで日本人でただ一人金メダルをもらったのが、フィギャスケートの荒川静、なんてことではなく、義経の寵愛した静御前のことで、頼朝の前でその一人舞う姿に見立てられている。

 憂いのある名前だが、実際に生育している姿は数本が群をなしていることが多い。ヒトリシズカの花は、普通の花とは全然違う不思議な形をしている。白く突き出る棒状のものは、雄しべの花糸で花びらではない。花糸は普通、雄しべの葯を支え、その先端に葯がついているものなのであるが、このヒトリシズカでは逆になっている。また、一見花は一つだが、実はたくさんの花が集まっている穂だ。
 山地の林や草地に生える。
 茎は根茎から数本または多数出て、高さ10〜30cmに伸びる。
 4〜5月、茎の頂に2対の葉が出ると同時に、1本の花穂(穂状花序)を立て、白いブラシのように多数咲かせはじめる。花穂の長さは1〜2cm。
 同じ仲間で名の類似するフタリシズカ(二人静)は、山野の林中に生え、5月ごろ2〜数本の花穂を伸ばし、白い花を転々と咲かせる。同じ仲間には、花穂が1本、葉がフタリシズカに似たキビ(吉備)ヒトリシズカがある。

 花言葉・・・隠された美
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