フタリシズカ(二人静)  Chloranthus serratus Chloranthus: フタリシズカ属。ギリシア語の chloros(緑) と anthos(花) から。
serratus: 鋸歯状状の (serrate)/センリョウ科/多年草
 2008年5月4日、国立科学博物館付属自然教育園
 面白い花の形をしている。白く丸い1つのこぶのようなものが1つの花で、外からはとても花には見えないが内側には雄しべ2本と雌しべ1本がある。そんな花が集まって花穂をつくっている。

 和名二人静は、花穂が2個のものが多く、ヒトリシズカに対して、静御前とその亡霊たちの舞い姿という伝承がある。
 日本各地(沖縄を除く)の山野の林下に生える。
 茎の高さ30~60cm。2対の葉が十字状に対生するが、ヒトリシズカと異なり、本種の葉の各対はややずれてつき、葉には光沢がない。葉は細かい鋸歯(きょし)のある楕円形。
 花期:4~6月。茎の先に穂状花序を2~3本出し、柄のない白い花を並べる。花には花被(かひ)はない。
果実は長さ約3mmの核果。
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