カラスビシャク(烏柄杓)
Pinellia ternata
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- 2005年5月4日、小石川植物園
- 花はどことなくヘビを連想させる。
- 仏炎苞(ぶつえんほう)の先がひしゃく形にまがり、これをカラスが使うひしゃくに見立てた名前。別名のハンゲ(半夏)は、カラスビシャクの中国名で、漢方薬半夏はこの球茎のことだそうで、属名(ハンゲ属)ともなっている。
- 分布・生育地:日本全土。畑、人里の草地など。ムカゴや球根で増え、なかなか駆除できない畑の厄介者として、大変な存在とのこと。
- 草丈:20~40cm。
- 花期:5~8月。仏炎苞:長さ約5cm。花序は緑色をした仏炎苞に包まれ、雄花と雌花がつき、先端は濃紫色の紐のような付属体となって苞の外に伸びる。苞の中では1mm弱の小型のハエが命を懸けて受粉に貢献している。
- 近似種:大形のオオハンゲなど。