ユキワリイチゲ(雪割イチゲ) Anemone keiskeana/キンポウゲ科/多年草/別名 ルリイチゲ
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- 2009年2月21日、自然教育園
- 薄紫色の花が明るい林床で群生していた。ほかの植物と生活のサイクルを変えることにより、うまく生きている早春植物の一つだ。小さな花だが賢く生きる術を見つけた、なんとも健気な花である。
- 晩秋に新葉を出し、早春に花を開き、初夏には葉は紫色を帯び地上部が枯れる。秋から春にかけて生長することによって、落葉樹林ややや明るい竹林の林床で、他の植物が枯れている間に生きる。和名の雪割イチゲは雪の中にすでに根生葉が出ていることからいう。
- 近畿地方以西,四国,九州の竹藪(たけやぶ)や山すその林下などに群がってはえる。葉を展開している秋から春の期間に光を得ることが出来る立地に生育している。
- 地下茎があり、群生する。根生葉は三裂し、紫色を帯びた濃い緑色で斑がある。3月に花茎を出し、茎葉は3枚が輪生する。
- 花は早春,葉より高く10~30cmの花茎を1本出し,花柄を1本立て1花をつける。日が当たると開き,3包葉をつける。がく片15枚位。花は薄く紫色を帯びている。花弁のように見えるのは顎片で、花弁は無い。
- キクザキイチゲ、アズマイチゲが似ているが、葉の形状で区別できる。本種の葉は根生、ミツバのような形をした小葉3枚が特徴。