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- (1-3)2001年5月19日、星川小学校へ行く歩道橋を登った途中の崖、(4)2005年5月3日、同所、(5-7)2005年5月29日、同所。
- 花の名を同定するのに悩んだ。最終的には雄しべ花糸についている翼の先端部の形状によりウツギとした。
- 和名空木は幹が中空でウツロの木の意味。別名ウノハナ(卯の花)の方が童謡にも歌われ知られている。旧暦卯月に咲くからという。
- 日本各地の山野にはえ、生垣や庭木としても栽植される。
- 高さ2~3m位。下部からよく枝分かれする。若枝,葉,花序に星状毛がありざらつく。葉は互生。
- 花は5~7月に、白色の鐘形、直径1.5cmほどで、多数が集まって咲き、花穂の先が垂れ下がることもある。
- ユキノシタ科のウツギの代表的なものは、ウツギ、ヒメウツギ、ウラジロウツギ、マルバウツギ、バイカウツギである。バイカウツギは花が大きいのと、その付き方から一目で他のウツギと区別が付く。
前4種を区別する方法として、葉はどれも対生で、2枚ずつ綺麗に並んでいるが、マルバウツギだけは葉が太く丸い。その他は先端に行くにしたがって尖っていく細長い形をしている。また、ウラジロウツギは名の通り、裏が白い。
また、若い枝を見ると、ウツギとマルバウツギでは褐色を帯びており、毛も生えているが、ヒメウツギは緑色で無毛である。
花の咲き方ではウツギが、少し花を下に向けて咲かせるのに対し、マルバウツギは上向きに咲かせるのが特徴。またマルバウツギの場合、花序の下には対生した無柄の葉があり茎を抱く。
ウツギ属の花の中を詳細に見たときの特徴は、雄しべの花糸が翼を持ち下半分が短冊状になっていることである。この花糸の翼の先端部の形が、少しずつ異なっているのを見る。
翼の先端部を見ると、ウツギとウラジロウツギはほぼ四角(90度)になっているが、ヒメウツギでは牙や角のように突き出している。一方、マルバウツギではなで肩になって角がとれ、丸みを帯びている。