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- (1,2)2002年3月28日、仏向町の道ばた。(3)2008年4月27日、保土ヶ谷公園、雄花。(4)2002年4月24日、保土ヶ谷公園、雌花の実。(5)2008年4月6日、保土ヶ谷公園、根生葉の基部はやじり形。
- 子供の頃これを噛んで遊んだ、昔懐かしい花である。
- スイバはスカンポとも呼ばれ、若い茎を噛むと酸っぱいのでスイバとついた。堤防の斜面などに多く生え、穂が出揃ったとき遠くから眺めると、赤いじゅうたんのように見える。昔「土手のスカンポ、ジャワの更紗」と歌われたそうである。欧州ではソレルと呼び、野菜として料理に使う。
- 北半球の温帯に分布、日本各地の山地や平地の道ばたや、畑のあぜなどに生える。
- 赤紫色の根出葉を出して越冬し、暖かくなると茎が伸びて高さ30~100cmになる。根生葉の基部は矢じり形。茎の葉は小形で、上部の葉の基部は茎を抱く。
- 花期4~5月。深紅か淡緑色の小花が茎先に花穂をなして多数つく。雌雄異株。
- 雌花は花後に扁平な実になり、薄紅に色づく。
- 類似種のギシギシは大形で全体が緑色。葉は茎を抱かない。高さ30cm程度のヒメスイバは根生葉の付け根が左右に張り出して、矛のような形(ほこ形)をしている。