オオイヌノフグリ(大犬のふぐり)
Veronica persica
/ゴマノハグサ科/越年草/英名 Cat's eye
(1)2005年2月11日、仏向町。(2~4)2002年2月24日、保土ヶ谷公園、(5)2002年3月16日、仏向町谷あい、(6)2003年3月26日、保土ヶ谷公園、(7)2003年4月13日保土ヶ谷、保土ヶ谷公園、(8)2003年6月21日、保土ヶ谷公園公園プール裏。
この花をみると春が近いことを感じさせられる。花全体が可愛いいが果実もかわいい。
犬ふぐり星のまたたく如くなり(高浜虚子)
原産地:西アジア。明治中期に渡来。
日本全土に帰化。道ばた、荒地、公園、畑など。
茎の長さ15~40cm。
近似種:
タチイヌノフグリ
。昔から日本に自生していたイヌノフグリはやや小さい淡紅紫色の花をつけるが、当帰化種に駆使されて近年はほとんど見られない。生き物が他者を排除して生息場所を決めるこの仕組みを「繁殖干渉」と呼ぶそうだ。
ふたつ並んだ果実をイヌのふぐり(睾丸、陰嚢)にみたてたもの。大形のイヌフグリの花の意。
花期:2~6月。花径:約1cm。花は細くて長い柄で支えられている。が、ミツバチなどがとまると花の柄は大きく曲がる。ハチはあわてて振り落とされないように雄しべ雌しべにしがみつくが、その雄しべの柄も両端が細くなっていて、ゆらゆら動きやすい。ハチは結果的に雄しべを自分の体に引き寄せることになり、花粉が体に着く。
学名Veronicaは、重い十字架を背負って刑場へ向かうキリストの顔の汗をハンカチで拭いてあげた女性の名ベロニカによる。そのハンカチに、キリストの顔が浮かび上がるという奇跡がおきたのである。オオイヌノフグリの花を見ると花の中にキリストらしい人の顔が浮かびあがってくる。これが Veronica と呼ばれる所以である。
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