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- (1)2002年10月5日、保土ヶ谷公園中央らせん坂。(2,3)2001年9月16日、マンション横の空き地。
- 蓬餅として知られているが、厳しい環境でも生き抜くための仕組みがあり驚かされる。
- 葉の裏の毛から艾(もぐさ)を作るとよく燃えたので、「よくもえる木」から善燃草(よもぎ)になったという説がある。またこの毛は絡み合って餅に粘り気を出すので草餅に使われる。本来この毛は、乾燥地帯に生息していたヨモギの葉の裏の気孔から水分が逃げていくことを防ぐためのものだった。夜は葉を閉じて(葉の裏を外に見せて)放射冷却で葉の温度が下がるのを防いでいる。また虫や雑菌から身を守るためにさまざまな精油成分を身につけ、強い香りを発散させている。これによりヨモギにはさまざまな薬効があり、古くから薬草として用いられた。
- 分布・生育地・・本州、四国、九州、沖縄。山野の草地、土手など。
- 草丈・・50~120cm。
- 花期・・9~11月。花径・・約2mmの頭花が円錐花序となる。風媒花。
- 近似種・・果実が小さいオトコヨモギなど。