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- 2001年1月9日、宿泊したルネサンス・クアラルンプール・ホテルの緑地。
- 英名 humble plant、shame plant、sensitive plant、action plant、live-and-die、touch-me-not。
- 南アメリカ原産。
- 観賞用として栽植される。
- 茎は高さは30cmくらい。細毛ととげがある。 刺激や明暗により葉は開閉運動を行う。この運動は葉柄の付け根の細胞の膨圧変化による(原色牧野植物大図鑑)。
- 花は夏。
- 触れると葉を閉じて垂れ下がるオジギソウだが、何が引き金になって”おじぎ”をするのか、これまで科学的に解明されていませんでした。それが去年(2022年)、ついに解明されたそうです。
その謎を世界で始めて解き明かしたのは、埼玉大学の豊田教授でした。それは「カルシウムの信号がオジギソウの葉っぱを動かしている」ということを明らかにされました。人間や動物が、脳の信号を、神経を経由して筋肉に伝えるときに使われるとされている、細胞に溶けている「カルシウム
イオン」と同じ物質が、オジギソウにも影響していると考え実験されました。葉の先端に刺激を与えたところ、葉の根元に、カルシウムの信号が伝わると葉っぱが閉じることを実験で確かめられました。人間の運動に使われると同じ物質がオジギソウの運動でも使われていたということでした。
また豊田教授は、おじぎ(運動)をすることで、バッタなどの虫に葉を食べられる量が少ないということも確かめられました。このことからオジギソウの運動は自らの身を守るために機能し、種の保存につながっていると結論付けられました(この項:NHKの「週間まるわかりニュース 2023年2月16日、ミガケ、好奇心!」から)。