ユキノシタ(雪の下)  Saxifrage stolonifera Saxifrage: ラテン語の saxum (石) + fragere (砕く) が語源。尿の結石を溶かす作用がある、あるいは岩石の割れ目に生える、とかの諸説あり。
stolonifera: 走出枝をもつ、匍匐(ほふく)茎のある。  /ユキノシタ科/
 (左)2002年5月12日、神戸町から明神台へ登る急坂の途中の石垣で、(右)2006年5月14日、星川2丁目。
 美しい花である。<人>という文字に似た二枚が目立つが、その上に3枚の花びらがあって、赤い斑点が鮮やか。

 生命力が強く、雪の下でも枯れないことからついた名前。雪のような花の下に葉が見え隠れするからとも言われている。
 英名 beefstake geranium, creeping sailor, strawberry begonia, mother-of-thousand, strawberry geranium
 本州、四国、九州の山野の湿地、石垣、岩の上。
 葉姿・・長い柄のある丸い葉は薬用や食用にされる。葉は肉質で、表は暗緑色に淡い色の斑点があり、裏は暗紫色。葉や茎に粗い毛をもつ。
 花期5〜6月。花茎の高さ20〜40cm。花の長さ0.2〜2cm。白い多数の5弁花をまばらにつける。上部3枚の花弁は小形で紅色の斑紋があり、下2枚は不ぞろいで大きい。雄しべは10本。
 ダイモンジソウやジンジソウに似た花だが、これらは夏7〜8月に咲く。
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