トウカエデ(唐楓) 
 2005年4月30日、保土ヶ谷公園東屋近くの林
 中国から来たカエデ、よく育つので街路樹に多用される。3裂した葉と剥げ落ちる樹皮。

 カエデの語源は「蛙手」とされているように、カエデ属のほとんどは、カエルの手のような分裂葉をもつ。一般にモミジと称されるイロハモミジは、5〜7裂するが、トウカエデは3裂なので見分けがつく。
 中国原産の落葉高木。
 樹勢が強いことから各地で植栽されている。公園樹、街路樹に多い。
 幹は直立し、高さ10〜20mになる。樹皮は淡緑色をおびた灰褐色で、若い木はなめらかだが成木になると縦にはがれる。葉は対生し、長さ4〜8cmのほぼ卵形で上部が3つに裂け、ふつう中央の裂片が大きい。裂片の先はとがり、縁はあらい鋸歯か全縁。
 4〜5月、枝先の散房花序に淡黄色の小さい花をつける。
 翼果は長さ1.5〜2cm、鋭角に開く。
 葉がトウカエデに似たフウは、楓の字があてられるが、カエデ科ではなくマンサク科の樹木である。トウカエデとフウを見分けるには、葉と樹皮に注目する。トウカエデにはほとんど無いが、フウの葉には細かなギザギザ(鋸歯)がある。また、トウカエデの樹皮は褐色で、よく剥げ落ちるのが特徴。
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