タラヨウ
Hex latifolia
/モチノキ科/常緑高木/別名 モンツキシバ、ノコギリシバ
(1、2)2005年4月24日、保土ヶ谷小学校脇、(3)2005年5月4日、小石川植物園
静岡県以西,四国,九州,および中国大陸中部に分布。山地にはえ,寺院や庭に栽植もされる
高さ10m位の常緑高木。葉は厚く滑らかな革質で光沢があり長さ10~22cm。
花は4~5月に、葉腋に淡黄緑色の小さな花を密につける。雌雄異株。花弁と萼片は4個。雄しべは4個あり、雌花は退化して小さい。
果実は径6~8mm、多数集まってつき、赤く熟す。
和名の多羅葉(たらよう)は傷つけると黒変することを,昔,葉面に傷をつけて経文を書いたやし科のバイタラの樹、タラヨウジュ(ヤシ科)とも言われる、の葉にたとえたものとのこと。其れ故に、仏寺に多く見掛ける。
また、木の特徴は、「はがきの木」としての側面。この木を見掛けると、大体、葉の裏に、落書きがしてある。爪などで、文字をなぞると、其の文字が浮かび上がってくる。これは、外性酸化酵素により、タンニンが酸化して黒褐色になるからだとされる。郵便局のシンボルツリーとなっている。
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