シナノキ(科の木)  Tilia japonica/シナノキ科/落葉高木
 2006年6月24日、星川2丁目
 足元に散った花びらがたくさん落ちていた。周りに甘い香りも漂っている。見上げるとボダイジュに似た花を樹全体につけ、ハチが群がっていた。

 香りの良い黄白色の花は良質のハチミツの密源植物となっている。樹皮の繊維は強靭なため、ロープ、布として使われた。和名のシナは結ぶ,しばるというアイヌ語。
 日本各地の山地にはえる落葉高木。
 葉は長さ4〜8cm。葉先は尾状に尖る。葉裏の側脈基部に褐色の毛がある。
 花は夏に咲き、芳香がある。葉腋に直径1cmほどの白色5弁花が20〜40個咲く。ヘラ形の苞葉が花序の柄の部分にあたる。
 ボダイジュとの違い:
花序のつきかた。本種は花柄が分枝し花序を構成(散房状集散花序)し、たくさんの花がある印象。咲き方も本種ははじけるように花弁が開き雄しべが目立つ。下向きだけでなく横向きにも咲くのが本種で、ボダイジュは下向きに咲く。
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