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- 2004年12月26日、高尾山
- 奥多摩ナチュラリスト協会「不思議植物シモバシラの氷華を観よう」に参加して。
- 初冬の頃、この植物の枯れた茎に繊維質だけが残り、毛細管現象によって吸い上げた地中の水分を凍りつかせて、枯れた茎の周囲に氷の花(氷華)つまり霜柱を形成する。
- 日本に1種、中国に1種あるだけ。
- 山の木陰に生える。本州(関東以西)から九州に分布。
- 茎は四角、高さ40~70cm。葉は対生。
- 花期は9~10月。上部の葉のわきに一方だけ花をつける花穂を出し、白く小さな唇形の花をたくさんつける。
- 冬、地上部が枯れてしまって葉が落ちても根は生き続け、地上が零度以下の気温になっても地面の下の茎と根はその活動を続け、根は地中の水分を吸い上げ、さらに地表の茎へと押し上げ、そして茎からあふれ出た水分は、零度以下の地上の気温にさらされて次々と凍る。このようにして地面近くの茎に氷の結晶、つまり氷華ができる。
シモバシラの氷華がよく発達するためには、まずは、
1.地中に適度な水分があること
2.地中の温度は零度以上、地表面が零度以下になること、という条件が重なることが必要。