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- 2000年6月3日、保土ヶ谷公園にて
- 金色の蘂(しべ)を長く伸ばして咲く黄色い花が美しい。当初、ビヨウヤナギとしていたが、指摘いただいてセイヨウキンシバイとした。
- 別名ヒメキンシバイ(姫金糸梅)。学名のカタカナ表記のヒペリカム・カリシナムで呼ばれることが多い。本種は名前から、花が同属植物のキンシバイに似ていそうであるが、あまり似ていない。それより同属のビヨウヤナギの方が本種と花がよく似ている。
- 小アジア原産。ヨーロッパの南東部、ブルガリアからトルコに分布。
- 古くから庭などに植えられている。
- 高さ20~60cm。よく枝分かれし、細い枝を伸ばす。葉は狭い長楕円形で対生。
- 花期6~7月。枝先に鮮やかな黄色い花が平開する。花弁は倒卵形で5枚。 花弁より長い雄しべが元気よくまっすぐに突き出す。
- 花後には長さ約1cmで円錐状の朔果ができる。
- 本種の仲間はヒベリカムと総称される。 よく似ているキンシバイとは、花弁が少しゆるんでいることで区別できる。またビヨウヤナギとは、花が枝先に集散花序を作ることや、雄しべがやさしくカールしていることで区別する。