セイヨウイボタノキ
Ligustrum vulgare
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- 2016年5月21日、保土ヶ谷公園管理事務所前
- 芳香のある多数の純白の花に、小豆色の葯が彩りを添えて美しい
- セイヨウイボタノキ(西洋水蝋の木)、ヨウシュイボタ(洋種水蝋)、プリベットの名称も。強健で、各種公害にも強く、刈り込みにも耐える。英名 European privet、Common privet
- 原産地:ヨーロッパ、アフリカ北部
- 庭木、公園樹、公共緑地、道路分離帯、生け垣に利用される。
- 高さ:3~4m/葉長:4~6cm。主幹を立てるが、基部から多くの枝を出す。樹皮は灰褐色で小さな斑点の皮目がある。
葉は全縁の卵形で、対生する。葉は暖地では常緑、寒冷地では落葉する。
- 6月頃、1年枝の先から円錐花序をだして芳香のある白い花を多数つける。花冠は4裂して裂片が反り返る。長い2個の雄しべが突き出す。
- 果実は長楕円形で、果長:6~7mm、12月頃に黒く熟す。
- 斑入り葉の品種がある。
- イボタノキという名前は、この枝に寄生するイボタロウカイガラムシが分泌する蝋を、イボ取りに用いたことによる。また蝋は家具のつや出しや戸のすべりをよくするのに使われた。
イボタノキの漢字表記は「水蝋樹」だが、中国で言う水蝋樹は別種で、誤用が定着したものとされている。