サネカズラ Kadsura japonica Dunal/モクレン科/常緑つる木本/別名 ビナンカズラ
-
- 2005年11月20日、花見台への坂道途中民家の生垣
- 和菓子の鹿の子のように赤く熟した果実が美しい。
- 「名にしおわば逢坂山の実葛」と百人一首にも歌われた。樹皮の粘液を水に混ぜて洗髪すると髪が美しくなるといわれ、別名はそこからついたという。もちろん女性も用いたのでビンツケカズラとも言う。サネは実のことで「枝に美しい果実がなるカズラ」の意味であろう。
- 本州関東から沖縄および中国の暖帯に分布。山地にはえ、ときに庭に栽植する。
- 古い茎は径2cm位になり柔軟な厚いコルク質の外皮、枝は粘液を含む。葉は互生、有柄、長さ6~12cmの楕円形か長卵形。無毛。光沢があり、裏が紫色であることが多い。
- 花は8月、葉腋から出た長い柄の先に径1.5cmくらいの淡黄白色の花、雌雄異株。
- 果実は小さなものが球状にかたまってつき、秋に赤く熟す。強壮や咳止めの薬とされる。
- 花言葉・・・再会