オニドコロ(鬼野老)
Dioscorea tokoro Makino
-
- (1、2)2001年9月5日、保土ヶ谷公園に入ってすぐの植え込みで、(3)2005年7月31日、バイパス沿い道端、(4)2001年9月9日。
- 黄緑色の小さな花を咲かせ、蔓状になって他の植物に絡みついている。雄しべが6本あるのがオニドコロとの図鑑の説明を確認するため、近接撮影(3)に挑戦しようやく6本の雄しべを確認できた。
- トコロ(野老)とは、ひげ根の多い根茎を老人に例えたもの。江戸時代には、ひげ根のついた根茎を老人のひげになぞらえて<野老>といって長寿を祝した正月の風習があった。ヤマノイモに似るが、むかごはつかない。
- 分布・生育地・・北海道、本州、四国、九州。山野の藪かげや草地、川岸など。
- 花期・・7~8月。雌雄異株。雌花の径約5mm。果実はやや軍配形で3個の翼があり、穂状に多数つく(写真4)。雄しべは6本(写真3)。
- 近似種とその比較(下表)
比較項目 |
雄しべ |
葉の縁 |
花 |
タチドコロ |
3本 |
丸い |
完全に開く |
オニドコロ |
6本 |
丸い |
完全に開く |
ウチワドコロ |
6本 |
大きなギザギザ |
半開き |