ニワゼキショウ(庭石菖)
Sisyrinchium atlanticum
-
- (1、2)2001年5月12日、保土ヶ谷公園内プレーグラウンドの道ばたで。(3)2018年5月19日、保土ヶ谷公園
- 紫色をして花弁にすじがあり先端も尖りシャープな感じのする花。扁平な茎葉、花後の光沢のある小さな実がめだつ。花はよく見ると、基部や中心は色が異なって3色になる。
- 名は、葉の形が水辺に自生するセキショウ(石菖)に似ていることによる。セキショウ(石菖)は中国産のサトイモ科の水草で、北アメリカから明治に渡来したおり、その小さい剣状の葉から連想された(この項、花おりおりより)。庭に生えることから名づけられたのでしょう。
- 原産地北アメリカ、明治時代中期に渡来。
- 日本全土に帰化。公園の芝生、庭や道ばたなど。牧野博士によれば明治20年(1887)頃に渡来し、はじめ小石川植物園にあったが、のち各地に広がって、野生状態になったという。
- 草丈10~15cm。茎は扁平で狭い翼がある。葉は線形で、幅2~3mm、縁にごく小さい歯がある。
- 花期4~6月。花径1~1.5cm。一日花。花色は紅紫色や淡紫色など多数。6個の花被片は平開し、濃色の条がある。
- さく果は球形で径3mm内外、毛がなく、紫褐色を帯びて光沢がある。種子は多数で、径約0.8mm。