アッというまに冬になってしまったような寒さです。(第七号)     2001年11月11日 
11月に入ってすぐ、暦の上では立冬だとかなんとか言っていたが今年はまさに暦どおりで木枯らし一番も吹いて冷たい雨も降るなど、急速に冬に向かって進んでいるようです。公園を歩いてみると、木々の葉が急に色づき、また落ち葉になってしまっています。
そんな中で、野生の花々もぐんと数が少なくなってしまいました。しかし、このような時だからこそ野生で咲いている花々を見つけるとそのたくましさというか忍耐強さというか、そんなものを感じてしまいます。それを感じる喜びを探しに今日も歩き回っています。
昨年の丁度今ごろですが、マンション前の車道と歩道を分ける細長い植え込みのなかの厳しい環境でたくましく咲いている、ナスビの花のような形をし、一部黒く丸い実をつけた30cm位の高さの草花を見つけました。写真を撮って返って調べてみるとイヌホウズキと同定されました。似た花でアメリカホウズキがあるとのことですが、これとの区別はまだついてはいません。
これからが本番と咲き出した花も今年初めて見つけました。キヅタです。大きな木に這い上がっているつる性で、茎から気根を出していること、葉にはつやがあり、花の色が緑黄色で5弁花であることなどが特徴でしょうか。イングリシュアイビーとも呼ばれるセイヨウキヅタもいずれ見つけるつもりです。
冬場の貴重な緑として好まれているヤツデも登場しました。花ではないですが、ピラカンサとも呼ばれたりする橙黄色の扁球形の実のタチバナモドキ、鮮紅色の実のトキワサンザシ、光沢のある橙赤色の実のヒマラヤトキワサンザシも色を競っています。
以上
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