ナガエコミカンソウ(長柄小蜜柑草)
Phyllanthus tenellus
/コミカンソウ科(従来はトウダイグサ科とされた)/一年草
2007年10月31日、隅田川テラス
こんな可愛らしい実をつける草花が、しかも多くの人が散策する道端に生息しているのを見つけて感激した。
花柄が長く、果実が葉の上に乗るように見えるのが特徴で、コミカンソウやヒメミカンソウと区別する。英名 Mascarene Island leaf-flower, Long-stalked phyllanthus。
アフリカおよびインド洋のマスカレーヌ諸島が原産。
1987年に神奈川県鎌倉市と大和市で初めて野外で発見され、その後関東以西各地で続々と定着が確認され、急増。
茎は直立し、高さ60cm前後、枝分かれして葉を互生し、羽状複葉のように見える。葉の大きさは1cm前後。鋸歯はなく、両面無毛。
花は夏から秋にかけて、葉腋にごく小さな白い雄花と雌花を咲かせる。花柄が長いのが特徴。
枝を上から見ると、葉の上に1つの果実が乗っている。2mmほどの実が、5~7mmぐらいの長さの柄につく。この柄がコミカンソウ(日本産の一年草)より長いのでこの名がある。
コミカンソウが5~10cmの茎を立ち上げそこから多くの横枝を出すのに対し、ヒメミカンソウは斜めに茎を出して弓状にしなることが多い。またコミカンソウの葉は横枝だけにつくが、ヒメミカンソウは茎にも葉がつく。琉球地方にはシマヒメミカンソウがあるとのこと。
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