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- (1)2002年5月4日、マンション内
(2)2006年5月21日、YBP前の小公園
(3)2001年11月24日
(4)2016年4月20日、マンション内。
- 庭木、街路樹などでどこでも見られる木であるが、その黄緑色の花と黒い果実を見たのは初めてである。全てのクスノキが花と実をつけるようではないようだ。
- 茨城県あたりが北限で、関東から沖縄、および中国などに分布。 暖地に生え、栽植もする。
- 高さ20m、幹に多数の割れ目がある。葉は互生し柄とともに長さ8cmくらい、革質、3主脈が目立ち、3主脈の基部には腺点がある。常緑だが4月には紅葉が見られる。葉をもむと独特の香りがする。
- 花期:5~6月、葉腋に黄緑色の花を多数咲かせる、円錐花序。
- 液果は径0.8cmくらい。 晩秋黒紫色に熟す。1種子がある。
- 和訓栞では奇(くすしき)の義としている。葉や材から樟脳がとれ、防虫、除臭、医療品などに使われる。新聞によると韓国の古墳で朝鮮半島には自生していないクスノキの棺が見つかったと報じている。日本から運ばれた可能性が強く、鉄の見返りに渡されたのではないかと言う。魏志倭人伝にも倭国の産物としてクスノキが記されているとのこと。虫がつきにくく長持ちするのが特徴で、特産品として知られていた可能性が高い。日本に残る飛鳥~白鳳時代(7世紀~8世紀初頭)の木製の仏像は20体近くあるが、1体を除くとすべてがクスノキ製だとも(2006年2月20日朝日新聞朝刊)。