コブシ(辛夷)
Magnolia kobus (Magnolia praecocissima)
/モクレン科 Magnoliaceae/落葉高木
(左)2002年3月10日、保土ヶ谷図書館前、(右)2005年9月3日、保土ヶ谷公園。
花の下に小形の緑色の葉が一枚つくことで同定できる。
東北ではタウチザクラ(田打桜)、タネマキザクラ(種まき桜)と呼ぶ地方もある。現代のようにソメイヨシノが広がるまでは、ヤマザクラより半月近く早く開花する習性を田の作業の目安とした。
高さ 約18mくらい。
3月から5月に、枝先に1個の白花を頂生する。花は直径6~10cm、がく片は3個で小さく、花弁は6個で基部は桃色を帯びる。
果実は袋果が集まって、こぶのある不規則な長楕円形をなし、長さは5~10cm。形が拳に似ている。
花は同属種の
ハクモクレン
と似ているが、コブシは6枚の白色花弁だけで、花径は7~10cm、花の下に小形の葉が一枚つくことで区別する。キタコブシ(
M. praecocissima
var
borealis
)は花径が12cm くらいとやや大きく、北海道・本州(中北部)の日本海側に分布している。
花言葉:友情、自然の愛
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