カタクリ(片栗)
Erythronium japonicum
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- 2008年3月16日、向島百花園
- 田舎の林床でよく見、そして採って食べたことを思い出した。Spring ephemeral (春のはかなき者たち)。
- 種子が芽を出し、花が咲き出すまで7年以上かかる。かっては地下の鱗茎から片栗粉を採った(現在市販の片栗粉はジャガイモのデンプン)。葉は食用に。別名 カタコ(片子)、カタカゴ(堅香子)。カタカゴは万葉集にもその名が見られる古名。
- 山地や丘陵、雑木林に群生し、栽培もされる。
- 花茎は高さ10~20cmで、根元に斑紋入りの葉を2枚、頂に花を1個つける。
- 花は4~6月、淡い紅色または紅紫色で長さ4~5cmの花びらを上方へぴんと反り返らせ、長い雄しべ雌しべを前へ突き出してうつむいて咲く。
- 万葉集 巻十九 4143 大伴家持
もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の かたかごの花