カラスザンショウ(鴉山椒)
Zanthoxylum ailanthoides
/ミカン科/落葉樹/別名 カラスノサンショウ Fagara ailanthoides
(1~3)2006年7月29日、新桜ヶ丘。(4)2008年10月12日、同所。(5、6)2008年12月19日、同所。 (7)2021年7月24日、保土ヶ谷公園。
図鑑によっては「カラスノサンショウ」としているものもあるが、大勢は「カラスザンショウ」だ。名前の由来は諸説あり。閲覧いただいた方からの指摘もありそれらを紹介する。
和名鴉山椒は役に立たないのでカラスという言葉をつけたという説(
CD-ROM版原色牧野植物大図鑑
)と、種子にカラスなど鳥が集まって食べるのでつけたという説(
原色牧野日本植物図鑑
、
世界大百科事典
)がある一方で、葉が羽状複葉で、
サンショウ
よりも大きいことからついたとの説も(
広辞苑
)。カラスノサンショウ(Fagara ailanthoides)と言う呼び方もある。
本州~九州の林内に生える
高さ7~15m。樹皮は灰色で、若い木の幹には多数のとげがあり、老木になるとその跡がイボ状になって残る。葉は長さ30~80cmの大形の奇数羽状複葉で、13~23枚の小葉からなる。小葉は長さ8~15cm の広披針形、下面は白色で互生する。雌雄異株。
花期7~8月。枝先に長さ20cm ほどの花序をつけ、多数の花が集まる。花は直径4~5mm の白色5弁花。
果実は直径7~8mm の球形。辛味があるとのこと。
屋久島特産のヤクシマカラスザンショウ、小葉が長さ3~6cm でカラスザンショウより小さいコカラスザンショウ。
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