2007年5月27日、岩間町2にて。 花は小さく緑白色で目立たないが、足元に落ちたたくさんの花びらでそれとわかる。 和名の由来は葉が櫛(くし)を作る柘植(つげ)に似ているが、それよりも劣るとの意味。本種を単に「ツゲ」と呼ぶ場合もあるが、ツゲ(Buxus microphylla var. japonica)は別属の植物で、葉は対生(イヌツゲは互生)。 分布:本州〜九州。低山の陽地に生える。せん定に強く、刈り込んで庭木や生垣などに利用される。 高さ5〜8m。木肌は黒色でざらつく。葉は長さ15〜30mm、幅6〜20mmの卵形、暗緑色で光沢がある。縁にまばらに鋸歯があり、互生する。 雌雄異株。花期:6〜7月。雄花は葉腋に7〜8個、雌花は1個ずつつく。花径3mmほど。花弁は4枚。(写真は雄花) 果実は直径5mmほどの球形で、晩秋に黒熟する。 園芸品種がたいへんに多く、マメツゲ('Convexa')は最も代表的で、葉が小型で丸く、分枝性が強い。その他、新芽が黄金色で美しいキンメツゲ、黄色の斑が入るキフイヌツゲなど多彩。 |
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