イチヤクソウ(一薬草)  Pyrolaceae japonica/イチヤクソウ科/常緑多年草
 2009年6月20日、ひたち海浜公園
 オオウメガサソウの観察会で出会った。同じ林内の地面に水平に広げた葉の中心から、茎を高さ20cmほどにスーと伸ばして下向きに白い花をいくつもつけている。

 和名は草全体が脚気などの薬になることから。昔は乾燥したものを煎じて民間薬として利用したそうだ。
 低い山の雑木林によく見られ、林に点々と散らばって咲く。
 葉には光沢があり、冬も枯れない。葉の長さ3〜6cm、幅が2〜4cmで楕円形縦長の葉。
 花は初夏、葉の間から高さ20cm位の花茎を出し、緑色の細長い萼を持ち、径12〜15mmの花を下向きに開く。黄色く見えるのが雄しべで、雌しべは曲がって突き出ている。
 同じようにクリーム色の花をつけるジンヨウイチヤクソウは葉の長さ1〜2cm、幅2〜3cmで、幅のほうが広い葉を持つ。コバノイチヤクソウは萼の長さと幅がほぼ同じで三角形をしているが、イチヤクソウの萼は細長く、先が尖る。
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