ヒトツバタゴ  Chionanthus retusus Chionanthus: ヒトツバタゴ属。ギリシア語の chion (雪) と anthos (花) から。
retusus: 小凹形の (retus)/モクセイ科/落葉高木
 2005年5月4日、小石川植物園
 高いところまで伸びた樹上一面の白い花が風に揺れるさまには壮大さを感じた。

 和名のタゴは羽状複葉のトネリコをいい、本種は単葉なので一つ葉であることからきた名。珍木でナンジャモンジャノキという地方もある。対馬では、白い花が海面に映えるのでウミテラシ(海照らし)の名でよぶ。英語名はSnow-flower-Fringe tree。
 本州中部の木曽川流域と対馬の限られた山でしか自生が見られない珍しい落葉樹。自生地数箇所は国の天然記念物に指定されている。公園、植物園や庭に植えられる。
 高さ30m。庭に植えられるものは5~7mに剪定される。樹皮は灰黒色。葉は長さ5~10cmの長楕円形。
 5月、白雪のような見事な花をつける。
 花弁の先端が細長く尖っているアメリカヒトツバタゴ(C. virginicus)。
<< Day Sequence >> Home Top
inserted by FC2 system