ハブソウ(波布草)
Cassia occidentalis
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- (1)2008年9月15日、神戸町、(2~4)2021年9月13/15日、社宮司公園、(5)2021年9月24日、同所、若い実。
- 名前を知って、花の開き方と雄しべでまさに毒蛇のハブが口を大きく開けて舌をチョロチョロさせているのを連想したが、そんな恐ろしいものではないことを知りホットした。
- 日本には江戸時代に毒虫や毒蛇、とくにハブに咬まれたときの民間薬として導入されたために、この名前があるとの言い伝えだが、今はそのような使い方はしないとのこと。別名 クサセンナ(草センナ)、ボウコウナン(望江南)、オオバハブソウとも。種子を炒って煎じたものが昔から強壮剤などの民間薬として使われた。今は、類似種のエビスグサとともに種子がハブ茶の原料に利用されているとのこと。エビスグサの種子を乾燥したものは決明子と言うらしい。アフリカでは種子を炒ってコーヒーの代用とされる。英名
Coffee senna、Negro coffee。
- 原産地熱帯アメリカ。
- 薬用植物として栽培されているが沖縄や小笠原では野生化しているとのこと。
- 草丈60~100cm。葉は偶数羽状複葉で、小葉は長楕円形。この葉が、虫や蛇の毒を緩和するとされる。
- 花期7~10月。葉のわきに数個つく淡黄色の花は直径3cmほどの5弁花。種子は平たい円柱形。
- 同属で別種のエビスグサよりも葉先がとがる。種子の鞘の付き方もエビスグサは湾曲して垂れ下がるのに対し、ハブソウは同じ湾曲ながら、水平よりも上を向く点で区別できる。