アキノタムラソウ(秋の田村草)
Salvia japonica
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- 2005年10月12日、籠坂峠を138号沿いに下りた先の静岡県小山町内ゴルフコースわきの道ばた。
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- 名のとおり秋草のひとつで、すらりとした姿ときれいな色の花が、優しい雰囲気を漂わせている。田村草の意味は不明。
- 本州から沖縄までに広く分布し、山地や野原に生える多年草。
- 茎は細めで四角く、草丈は20~80cm。葉は対生し、3~7個の広卵形~菱形の小葉からなる奇数羽状複葉で、長い葉柄がある。
- 花は青紫色の唇形で、花冠の長さは1~1.3cm。花期は7~11月。長い花穂を出し、何段かに輪生して下から上へと順に咲く。雄しべははじめは上唇に沿って斜めにやや突き出し、やがて下方に曲る。
- 同属種に、アキギリ、全体に小形で紀伊半島から四国、九州に分布するハルノタムラソウ、近畿から神奈川県に分布し、花穂が長く花色が濃紫色で雄しべがまっすぐに飛び出しているナツノタムラソウなどがある。なお、名の似ているタムラソウはキク科で全体の姿、花の形も色もまったく異なる。