アカンサス(葉薊の仲間)
Acanthus spp.
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- 2004年5月30日、花見台
- 花も雄大で見応えがあり、縁にトゲのある艶々とした葉の優美な美しさもまた印象的だ。
- 英名:Bear's Breech, Oyster Plant for Acanthus mollis 'Latifolius'
- 地中海沿岸原産
- 類似種も含め、非常に丈夫で、土地を選ばず半日陰でも十分に育つ。
- アザミに似た大きな葉をもつ宿根草や低木。もっとも普通に栽培されているのは地中海沿岸原産のA.モリス(和名・ハアザミ)で葉の長さは50~60cm。
- 花茎は高さ2mにもなり、8~9月に唇形の花を花茎の上部に多数咲かせる。
- 約50種が知られ、そのうちのあるものは、生長力の強さや葉の美しさが賞賛され、ギリシアからルネッサンスに至るまでの建築や彫刻、壁画のモチーフとされた。
- 花言葉・・・技巧、芸術
- アカンサスといえば、西洋の古典建築様式コリント式の柱頭装飾にこの葉がデザインされていることで知られている。それには有名な伝説がある。
ギリシアの都市国家コリントが栄えていた頃、一人の少女が病で亡くなった。死を悼んだ乳母が、少女の玩具や装身具をバスケットに入れタイルで蓋をして、埋葬された墓の上に置いた。翌春、その墓の下から芽吹いたアカンサスの茎や葉がバスケットを破り、タイルを巻き支えるようにして伸び上がった。偶然通りかかったアテネの建築家カリマコスがその優美な力強さに心打たれ、コリントの円柱にアカンサスの模様を刻んだのだという。